国内の干し椎茸の汚染が話題になり、販売店もだいぶ気を付けるようになったためスーパー等ではほとんどが九州産となっています。しかし、横浜市内のJAの直売所で購入した干し椎茸(菌床)は未だに100Bq/kgを超えるなどきちんと検査していないものや産地が分からないものは気を付ける必要があります。
福島県郡山市の鈴木農園のなめこがセシウム合計1Bq/kg以下だったことからも室内栽培の茸はきっちり管理をすればかなりセシウムをかなり低減できるが、そうでない場合は栽培地によらず比較的高い濃度で検出されることは6/11の厚労省の発表で大阪の原木椎茸セシウム合計54Bq/kgが検出された例(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000347gf-att/2r985200000347k6.pdf)からも明らかです。
国内の状況はおおよそわかったきたわけですが、海外産の茸の汚染が気になるところです。
以下の写真は今回測定を行った5種のボルチーニ茸です。

左から2つ目がイタリアで購入したもので、残りの4つはすべて国内で流通しているものです。
個別の商品の濃度については触れませんが、最も高いものでCs137:125.0±18.2Bq/kg、最も低いものでもCs137:31.6±6.2Bq/kgという結果となりました。いずれもCs134は不検出でした。
イタリアで購入した商品を除きすべてメーカーに問い合わせたところ、輸入の際に検査はしているが独自の検査はしていないとのこと。また、多くのメーカーが検出されていることは把握しているが、基準は下回っているため特に何も対策を行っていないとのことでした。
因みにボルチーニは水で戻して使用するため割り戻しの係数は4で、乾燥状態では400Bq/kgであるとの回答も頂きました。
上記のボルチーニはイタリア産もしくはフランス産と表記がありましたが、ボルチーニは人工栽培ができないためすべて野生種であり、ヨーロッパな主要な産地はポーランドとのことです。(コストコで販売しているものはフランス産と書かれていますが、実際には中国産で測定をしてもセシウムは検出されません。)
これ以外にヨーロッパ産のジャム、カナダ産のメープルシロップ、メープルシュガー、ヨーロッパ―産のハーブティーの一部からもセシウム137の検出が確認されています。
日常食の放射能濃度 新潟県の平成25年2月のデータも加えました。
上が常数、下が対数のグラフです。
無断転載禁止です。
以前に測定したホーム食品の豆腐
国産大豆100% 絹ごし(ホーム食品) H23年度岩手県産大豆100%使用 5964gを凍結・乾燥させ650gにして測定 Cs137:14.95±1.301 Cs134:6.02±0.989 測定はEMF211で3600秒 製品の状態だとセシウム合計で約2.3Bq/kg
これとは別の商品を同じ方法で測定してみた。
詳しい結果は示さないが豆腐6448gを乾燥させ895gにして測定したところセシウム合計で9Bq/kg、製品の状態だと約1Bq/kgになる。
早速、ホーム食品電話し、担当者の産地について聞いたところ主に青森産と回答。
主にということは青森以外のものも使っているのかと聞くと岩手県産、宮城県産も使っているとのこと。
詳細が知りたいと伝えると、品質管理担当から連絡するとのことで、折り返し連絡を頂いた。
品質管理担当者の話では今回測定した豆腐は2011年の山形県産とのこと。
放射能調査状況は原料の大豆、製品である豆腐に関して定量下限値20Bq/kgの測定を行い(シンチ)共に不検出とのこと。
ホーム食品は愛知県のたけのこ幼稚園の問い合わせに対して、
9月末~10月上旬まで 岩手県産大豆を 使用して
10月上旬頃から 青森県産を大豆を 使用
年明け頃からは 山形県産の大豆を使用して
お豆腐を作る予定と 回答を いただきました。
http://ameblo.jp/takenoko-kids/entry-11330316321.html より引用
と回答している。
鱈の出汁実験
11/18に近所のライフで岩手県産の鱈を見つけたので出汁の実験を行ってみた。
本来、鱈を測定し、その鱈を煮て、出汁をとるべきだが、魚は個体差が大きいので敢えて生の鱈は測定せず、出汁と出汁ガラの鱈の測定を行うこととした。
概要は画像に示した通り。
内臓を取り除いたマダラ1尾を頭、骨等は販売されていたまま、身は一口大にカットし、2Lの湯で2回に分け、約10分間煮た。その後、鱈をとりだし約1Lになるまで煮詰め、茶こしで残った鱈の身を除いた物を出汁とした。
測定は出汁と出汁ガラの鱈をEMF211で3600秒測定した。
尚、図中では分かりやすくするため測定値に各試料の重量を掛けてBqで表示している。
出汁1076gにセシウム137が6.2Bq、セシウム134が4.7Bq含まれていた。今回の実験は鱈の量こそ多いが一般的な鍋を想定しており、この出汁が雑炊になると含まれるセシウムをすべて摂取することになる。また、出汁ガラは714gとすこし少ないため参考値となるが、セシウム137が5.4Bq、セシウム134が2.5Bq残っていた。
これらの数値を元に、調理および測定中のロスがないと仮定すると鱈から出汁へのセシウム移行率はセシウム137で53%、セシウム134で65%と推察される。
追加実験として、同じスーパーで11/23に更に2尾の岩手産真鱈を購入し同様の実験を行った。
この実験はまだ出汁しか測定が行えていないが、約900gの鱈から出汁をとったところ、1つの検体は約1Lの出汁からセシウム137が3.8Bq/kg、セシウム134が定量下限値以下(定量下限値は2.0Bq/kg)、もう一つの検体はセシウム137、セシウム134共に定量下限値以下(定量下限値はそれぞれ2.0Bq/kgと3.0Bq/kg)であった。
測定は共にEMF211で測定時間は3600秒
出汁ガラの測定結果が出たら情報を追加する予定だが、同じスーパーで購入した真鱈であったも個体によってセシウム濃度が大きく値が異なる事が示された。
また、移行係数が50%程度と比較的高いことから雑炊等で出汁を食する場合には注意が必要である。
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摂取量と放射能濃度の関係
各食品、水道水、粉塵の摂取量、セシウム137濃度を想定し、プロットしました。
あくまでイメージ図です。